こんにちは。nagi鍼灸院の鎌田です。今回は今何かと注目されてるHIFUについて書いていきたいと思います。
HIFUとは?
高密度焦点式超音波(HIFU)は、非侵襲的な肌引き締め治療として注目を集めています。この技術は、特定の深さにエネルギーを集中させることで、肌のコラーゲン生成を刺激し、引き締め効果を得ることができます。医療用途から発展したこの技術は、現在では美容分野で広く使用されていますが、その使用には専門的な知識と慎重なアプローチが求められます。
HIFUの仕組みと作用機序
HIFUは、超音波エネルギーを皮膚の表皮層を超えて深部にまで届ける技術です。主にターゲットとするのは、以下の層です。
1. 真皮層: ここでは、コラーゲンの生成を促進し、肌の弾力とハリを回復させます。
2. SMAS(表在筋膜系)層: SMAS層は、顔の表情筋を覆う筋膜層であり、この層の引き締めがリフトアップ効果に寄与します。HIFUは、SMAS層までエネルギーを届けることで、非侵襲的なフェイスリフト効果を実現します。
超音波は局所的に熱を生成し、ターゲット組織を収縮させるとともに、微小な熱傷を引き起こします。この微小な熱傷は、体の自然治癒過程を促進し、新しいコラーゲンの生成を刺激します。このため、HIFUの効果は施術後数ヶ月にわたり持続し、時間とともにさらに改善されることがあります。
効果と持続期間
HIFUの効果は個人差があり、年齢、肌の状態、施術部位によって異なりますが、一般的には施術後すぐに引き締め効果を感じることができ、その後数ヶ月にわたり改善が続きます。コラーゲンの再生成が進むことで、肌の弾力やハリが増し、シワの減少やフェイスラインの引き締めが期待できます。
また、一般的には以下のような特徴があります:
1. 即時効果: 施術直後に一部の患者は肌の引き締めやリフトアップを感じることがあります。これは、超音波エネルギーによって皮膚が即時に収縮するためです。
2. 継続的な改善: HIFUの主な効果はコラーゲンの再生成により実現されます。このプロセスには時間がかかり、施術後2〜3ヶ月にわたって効果が徐々に現れてきます。
3. 長期的な持続性: コラーゲンが新たに生成されることで、肌のハリや弾力が向上し、効果は一般的に6ヶ月から1年以上続くとされています。ただし、加齢や個々の代謝速度によって効果の持続期間は異なります。
効果を長く保つためには、定期的なメンテナンスや健康的なライフスタイル(適切なスキンケア、バランスの取れた食事、日焼け止めの使用など)が推奨されます。また、必要に応じて追加のHIFU施術を受けることで、効果を維持することも可能です。
HIFUの副作用とリスク
HIFUは比較的安全な施術ですが、以下のような副作用が報告されています。
軽度の赤みや腫れ: 施術直後に一時的に赤みや腫れが見られることがあります。
感覚異常: 施術後、皮膚の感覚が一時的に鈍くなることがあります。
局所的な痛み: 施術中や施術後に軽度の痛みを感じることがあります。
これらの副作用は通常、数日以内に自然に解消します。しかし、適切な技術を持たない施術者が行うと、皮膚の熱傷や神経の損傷などのリスクが増す可能性があります。
エステでのHIFUの使用と規制
今までは、HIFUはその強力なエネルギー出力のため、適切な医療資格を持つ専門家による施術が推奨されているだけで、エステでもおこなう事ができましたが、令和6年6月7日に厚生労働省よりHIFU施術には医師法が適用となりました。
これにより、エステでの施術は法的に禁止となった為、今後HIFUを受けたい方は無資格の施術者によるトラブルや健康被害を防ぐために、医療機関で施術を受けることをオススメ致します。
まとめ
最近ではHIFUに限らず、様々な施術方法が増えています。それぞれにメリット・デメリットがあります。また、即時効果の高いものはそれだけリスクも上がる可能性が高いです。
まずは、自分がどのようなことを改善したいのか。そのためにはどのような手段、選択肢があるのかを知る必要があります。
なにをしていいのか悩んでいる方はぜひ一度ご相談ください。
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